キャラクターの使用料率

昨今、地方自治体では地域の活性化やイベントの普及やPRのために、キャラクターや着ぐるみなどを用意している傾向があり、その地域活性化に一役買うところのマスコットキャラクターを商品などに付して使用する場合には、必要なライセンス料を払いながら使用許諾を得ることが行われています。必ずしも全てが有料のライセンス料というわけでもないと思いますが、少なくとも使用条件を順守しますとの何らかの契約に入りますので、一般的な商標のライセンスに準じたライセンス料が多いと思います。

キャラクターのライセンスの内容

キャラクターは作者が創作した著作物ですので、権利内容の中心は著作権になります。しかし、キャラクターを種々の商品に展開する場合には、相対的な著作権では、模倣品が出回ったときの対応が商標権に比べて遅きに失するおそれがあり、商標権、さらには意匠権の確保は必須となります。平成11年ワ第18820号 商標登録抹消等請求事件では、劇場用映画「宇宙戦艦ヤマト」の著作権等を対象とする著作権等譲渡契約で、契約事項の「対象作品に対する著作権および対象作品の全部又は一部のあらゆる利用を可能にする一切の権利」には、対象作品に関する著作権以外のすべての権利、すなわち商標権、意匠権等を含めた権利と解するのが妥当とされています。

商標登録第1572829号 商標権者 (株)東北新社
商標登録第1572829号 商標権者 (株)東北新社

地方自治体がキャラクターのライセンサーの場合

一般に、地方自治体がキャラクターのライセンサーの場合は上代の3%が相場のようです。それよりも高い自治体もあり、安い自治体もあります。ちなみに、熊本県のくまモンは使用料が無料とされています。

キャラクターの分野別使用料

テレビ関係: 4.573%
ゲーム関係: 5.414%
オリジナルアニメーション: 5.200%
タレント関係: 6.000%
デジタルネットワーク関係: 4.571%
絵本関係: 4.724%
オリジナル系: 4.817%
映画系: 5.286%
マスコット系: 5.000%
玩具系: 5.833%
漫画関係: 4.409%
エンターテイメント関係: 4.600%
アート関係: 5.667%
その他: 4.889%
日本弁理士会 知的財産価値評価ガイドより抜粋。

キャラクターの使用料率は、概ね4~6%で、多いのは5%であるというように分析できます。それに比べて地方自治体が3%と低いにはその公共性からと思います。ちなみに、キャラクターの使用料は、アパレル関係(例えば、被服、かばんなど)のデザイナーのライセンス料の10%~40%に比べれば低く設定されています。ライセンスビジネスは、発展が期待される分野の1つで、例えば、ライセンス事業が好調なサンリオの13年3月期の使用料売上高は全体売上高の42%で300億円を超えたとされています。キャラクターやロゴの顧客吸引力による売上増加は、知的財産の最も強力な側面ではと考えます。

商標登録第5540074号 商標権者:熊本県
商標登録第5540074号 商標権者:熊本県