CIPO (Canadian Intellectual Property Office) カナダ知的財産庁 商標関連料金表💰

カナダ知的財産庁 料金表(CIPO’s Fee Schedule)

カナダ国内商標出願等に際し、カナダ知的財産庁に支払う政府費用(Official fees)は次のとおりです。[2019.6.17移行] ca_courthouse

 項目  CAドル
 商標登録出願(online)
(紙出願は+100ドル)
 330 (最初の1区分)
100 (追加分、区分毎)
 異議申立(公告から2月)  750
 指定商品、指定役務の拡張(subsection 41(1))  430 (最初の1区分)
100 (追加分、区分毎)
 商標権の移転登録  100
 更新登録(online)  400 (最初の1区分)
125 (追加分、区分毎)
 認証付き複写物の発行  35
 不登録標章等の申請  500
 地理的表示の異議申立(公告から3月以内)  1000
 改正法前の出願で改正後に許可された商標の登録料  200

商標登録insideNews: カナダ商標法の改正の予定

カナダでは2018年初頭くらいに商標法の改正が予定されています。

国際分類の採用

カナダの知財庁のホームページによると、この改正によりカナダでもニース協定の国際分類が採用されるようになるそうです。これに先立ち2015年9 月28日より、カナダ知財庁は指定商品または役務をニース協定の国際分類に沿ってグループ化しクラス分けした出願を認めています。改正法が施行されるまでは、国際分類に沿って出願するか否かは任意となっています。新たな商標登録出願のみでなく、すでに権利となっている商標権についても、指定商品又は役務の表示をニース協定の国際分類に沿った表示に変更することができるので、更新の際に変更することもできます。改正法が施行されますと、すべての商標出願、商標権について国際分類に沿った表示に変更することが要求されますので、今のうちに国際分類に沿った表示に変更しておくと時間の短縮になる可能性もあります。

クラスヘディングによる表示は認められません。また、出願費用及び更新費用は区分の数が増えても変わりません。

マドリッド協定議定書への加盟

カナダの知財庁のホームページによると、この改正によりマドリッド協定議定書への加入も予定されています。

使用宣誓書の提出不要

この改正により出願時の使用開始日の特定が不要となり、使用宣誓書の提出が不要になるそうです。現在登録査定を受けて改正法施行後に使用宣誓書の提出期限がくる件については、改正法施行後は使用宣誓書の提出が不要になる予定です。

連合商標制度の廃止

連合商標制度が廃止される予定です。

存続期間の変更

商標権の存続期間が15年から10年に変更される予定です。また、改正法により、更新時期も登録の終了時の前6月から後6月の12か月に期間に変更されます。更新の期限日が改正法の施行日前の場合には、15年の存続期間が与えられますが、更新の期限日が改正法の施行日よりも後である場合には、10年の存続期間となります。

Bill C-31 Trade-mark Act Amendment, sec.46
350. Section 46 of the Act is replaced by the following:
Term
46. (1) Subject to any other provision of this Act, the registration of a trademark is on the register for an initial period of 10 years beginning on the day of the registration and for subsequent renewal periods of 10 years if, for each renewal, the prescribed renewal fee is paid within the prescribed period.
Notice to renew
(2) If the initial period or a renewal period expires and the prescribed renewal fee has not been paid, the Registrar shall send a notice to the registered owner stating that if the fee is not paid within the prescribed period, the registration will be expunged.
Failure to renew
(3) If the prescribed renewal fee is not paid within the prescribed period, the Registrar shall expunge the registration. The registration is deemed to have been expunged at the expiry of the initial period or the last renewal period.
Renewal
(4) If the prescribed renewal fee is paid within the prescribed period, the renewal period begins at the expiry of the initial period or the last renewal period.
Extension
(5) A registered owner is not permitted to apply under section 47 for an extension of the prescribed period until that period has expired, and the Registrar is not permitted to extend the period by more than seven days.
Prescribed period
(6) For the purposes of this section, the prescribed period begins at least six months before the expiry of the initial period or the renewal period and ends no earlier than six months after the expiry of that period.

TRANSITIONAL PROVISIONS
Declaration of use
71. For greater certainty, an applicant is not required to submit a declaration of use referred to in subsection 40(2), as that subsection read immediately before the day on which section 345 of the Economic Action Plan 2014 Act, No. 1 comes into force, in order for the Registrar to register the trademark and issue a certificate of registration.

Subsection 46(1)
(4) Subsection 46(1), as it read immediately before the day on which section 350 of the Economic Action Plan 2014 Act, No. 1 comes into force, continues to apply to a registration that is on the register on the day before the day on which that section comes into force until the registration is renewed.

カナダ商標制度

制度概要

カナダは、2019年6月17日施行の新商標法によって、その商標制度を多くの国で採用する制度に合わせる改正を行っています。例えば、従来は区分という概念がなく存続期間も15年であったりもしましたが、これらは国際的な商標制度の基準に沿うように改正され、シンガポール条約への加入、マドリッド制度の導入、ニース国際分類の採用や、存続期間の10年への変更などの多くの変更点があります。

Parliament Hill, Ottawa
Parliament Hill, Ottawa

出願方法について

今回の改正商標法では、出願に基礎(Base)を含める必要がなくなり、商標の使用開始日などの記載も願書には不要となります。また、登録に際して使用宣誓は要求されなくなり、登録手数料は廃止されます(過渡期のものを除く)。改正時に係属中の出願にも適用されます。商標の対象も拡大されており、非伝統的商標であるホログラム商標、動き商標、音商標、匂い商標、味商標、触覚商標も保護対象となります。また、今回の改正により、分割出願制度が新たに導入されます。既にニース分類が採用されていますので、通常の第何類で商品や役務を把握することができます。

カナダ商標出願における注意点

他国にあまり見られない制度として、指定商品や指定役務の拡張(extension若しくはamend to extend)というものがあり、2019年6月の改正の後でもこれを利用することができます。これは登録にかかる指定商品・指定役務が例えば、第32類 ビールであった場合に、新たに第43類のレストランを既に登録されている商標登録に追加できる制度で、権利としてまとめることができる制度です。政府機関費用は通常の出願費用の330(1st class)+100(per class)CAドルよりは100ドル高い430(1st class)+100(per class) CAドルとなっています。

異議申立(opposition)

出願の公告(advertisement)から2か月の期間で、異議を唱える者は異議申立をするか延長を請求するかを選ぶことができます。延長を請求する場合には、その理由をCIPOに提出する必要があります。

使用宣誓要求の通知(notice, subsection 45(1) of the Act)

登録から3年経過した後は、通知のための手数料(400 CAドル)を支払い書面にて、商標権者に3か月以内に、全ての商品若しくは役務についての当該通知の直前3年間の何時でもカナダ国内での使用について宣誓書を要求することができると規定されており、実質的な不使用取消審判のように機能します。

マドリッド制度(Madrid System)

カナダは2019年6月17日を以てマドリッド議定書(プロトコル)の制度を利用することができます。2019年6月17日の段階でカナダの個別手数料は251CHFになっています。

存続期間

カナダの商標登録は存続期間が15年から10年になります。なお、改正時(2019.6.17)よりも前に15年の保護期間が付与されていたものは、そのまま15年の保護期間が維持されます。

カナダ改正商標規則(Trademarks Regulations: SOR/2018-227)