酒類の地理的表示(GI)
地理的表示制度はヨーロッパを中心としたワインの国際取引における「原産地呼称制度」が起源だ。不正な産地名の使用を防ぐために公的に基準を定め、生産者と消費者双方の利益を確保してきた。諸外国WTO(世界貿易機関)の発足に際し、ぶどう酒と蒸留酒の地理的表示の保護が加盟国の義務となり、日本では1994年に国税庁が地理的表示制度を制定。2015年に見直しをおこない、すべての酒類が制度の対象となった。国税庁にGI認定された商品は類似品との差別化・ブランド化が可能になり、国内だけでなく海外に対しても価値を明示しやすくなる。世界的に有名なGIの例として挙げられるのが「シャンパーニュ」だ。厳格な基準を満たし、シャンパーニュ地方で生産された瓶内2次発酵のスパークリングワインだけが、シャンパンを名乗れる。日本でも同じように有名なGI酒を輩出し、地域活性と消費量増加を目指そうと、国税庁は近年、とくに酒類のGI認定に積極的なのだ。
情報源: ビジネスマンが知っておくべき『グルメの新常識』(79) 「GI(地理的表示)のお酒」 | マイナビニュース
出典:国税庁「お酒の地理的表示(GI)とは」Shochu Cocktails Campaign Video, 3:54
地理的表示(GI)保護制度 vol.1🐂 農林水産物の地理的表示
地理的表示(GI)保護制度 vol.2 🍶酒類(しゅるい)の地理的表示