石川 商標登録・地域ブランド
石川県は日本海に突き出た能登半島があり、東は富山県及び岐阜県に、南は福井県に接しています。百万石加賀藩の城下町として栄えた金沢市には金沢城や兼六園があり、輪島塗、金沢箔、加賀友禅や九谷焼などの多くの伝統工芸や古い町並みも残されています。対馬暖流などの影響から北陸地方で共通な水産資源の豊富さもありますが、多くの農産物もあります。歴史的には能登と加賀の国(及び越中の一部)が石川県に統合されていまして、能登の国は能州、加賀の国は加州の別称がありました。
【石川県観光PR動画】ゆるーっといしかわ、1:00
石川の地域ブランド 織物、染物
1.EOS C100 Mark II 「金沢 加賀友禅」 【キヤノン公式】、3:03
加賀友禅(商標登録第5021579号)は写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄に、加賀五彩といわれる藍・臙脂・草・黄土・古代紫を基調色とした彩色が施されています。
牛首紬(商標登録第5015695号)は、二匹の蚕が共同で作る玉繭(たままゆ)から挽かれた玉糸を使って織り上げられています。
石川の地域ブランド 工芸品
3.Ishikawa Wajima Lacquer – 輪島塗 – 4K Ultra HD、6:46
輪島塗はその工程が多く、天然木による木地に布着せを施し、輪島独自の「地の粉」を天然漆に混入する堅牢な下地、そして中塗り・上塗りと仕上げ、最後に沈金や蒔絵などの絵付けを行い製品が完成となります。全国の漆器の中で唯一「国指定の無形文化財」の指定を受けています。また、輪島塗は地域団体商標(商標登録第5027991号)として登録されています。
山中塗(商標登録第6780971号)が生まれたのは、およそ400年前の安土桃山時代。挽物の器を作って生活していた木地師が山中温泉上流の真砂に定住し、木地を挽いたことが始まりだといわれています。江戸時代に入り、漆塗りや蒔絵の技術を会津や京都、金沢から取り入れて発展。加飾挽きや朱溜塗 (しゅためぬり)などさまざまな技法が開発され、現在は木製漆器、近代漆器の様々な技術を用いたモダンな製品を数多く生産しています。
漆の上に金や銀の粉などを付着させ、装飾を施す漆工芸、蒔絵。中でも加賀蒔絵(商標登録第5068224号)は、模様を立体的に浮かび上がらせるのが特徴です。江戸時代に加賀藩3代藩主前田利常が京都から五十嵐道甫を招いて始まったとされています。
金沢箔(商標登録第5024671号)は16世紀末に始まり、加賀藩の庇護のもとに栄えた伝統的工芸品です。今日でも品質の良さによって、全国の箔の需要の9割以上を満たしています。また、体内の老廃物を外に出す作用があると言われ、不老長寿の薬とも言われています。
九谷五彩「紫」「緑」「黄」「紺青」「赤」を加賀市の美しい四季で表現。九谷焼(商標登録第5027414号)は17世紀以降、日本で作られた色絵磁器の中で最も高く評価されています。
石川の地域ブランド 地域、温泉
8.和倉温泉 虹と海PV、3:58
有名な加賀屋のPVです。和倉温泉(商標登録第5019121号)はリウマチやアトピーなどに効果があるとされ、2倍に薄めて飲用すれば貧血症などに良いと言われています
山中温泉(商標登録第5027415号)は、まちに沿って山あいを清冽に流れる鶴仙渓や温泉の優しさに感動、日本三名湯の一つと讃えた俳聖芭蕉をはじめ、多くの文人墨客が訪れ名声を高めています。
八咫烏(中国の伝説に登場し、太陽の中にいるとされる三本足の霊鳥)に湯のありかを教えられたのは「行基」で、今から1300年前の話です。山代温泉(商標登録第5017829号)は地域団体商標として登録されています。
片山津温泉(第5019120号)は霊峰白山を望む柴山潟の湖畔にあり、その泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉です。明治15年の開湯以来、令和5年では141年目となっています。
2018年に粟津温泉(第5029303号)は北陸最古の開湯1300年を迎えております。温泉は芒硝泉でリュウマチ、創傷、胃腸病、便秘などに効用があります。
金沢市から南東方向の山間に位置し、「金沢の奥座敷」と呼ばれる湯涌温泉は藩政時代には歴代の加賀藩主の湯治場として加賀藩の隠し湯であったとされています。開湯千三百年とも言われており、湯涌ぼんぼり祭りなどのイベントも行われています。
石川の地域ブランド 農作物
14.いしかわのもてなし食材、13:43
加賀野菜(商標登録第5078472号)は、昭和20年以前より金沢で生産されてきた地物野菜です。
加賀ぶどうは加賀市内で収穫されたブドウの総称で、デラウェアやルビーロマン、サニールージュ、シャインマスカット、ロザリオビアンコ、ブラックオリンピア、ピオーネ、巨峰、藤稔(ふじみのり)、キングデラ、安芸クイーン、クイーンニーナ、スチューベン、ハニービーナスなど約20品種に及びます。
キリシマツツジは九州の霧島山から江戸に伝わり、江戸霧島品種群として1656年ごろに作り出され、日本中で大流行、能登には1730年代に伝来しています。
石川の地域ブランド 畜産物
17.【いしかわ百万石食鑑】能登牛(Notoushi)、1:30
能登牛(第5084827号)は地域団体商標として登録されています。石川県の品評会で最優秀賞のグランドチャンピオンには、能登町の能登牧場が出品した枝肉が7年連続で選ばれ、脂の入り具合や肉質も最高レベルでした。
石川の地域団体商標
石川 商標 地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。石川県の地域団体商標の登録数は令和6年4月時点で38件です。
- 加賀みそ 第5002295号 石川県味噌工業協同組合
- 金沢仏壇 第5003045号 金沢仏壇商工業協同組合
- 七尾仏壇 第5004061号 七尾仏壇協同組合
- 中島菜 第5004794号 能登わかば農業協同組合
- 牛首紬 第5015695号 石川県牛首紬生産振興協同組合
- 山代温泉 第5017829号 山代温泉旅館協同組合
- 片山津温泉 第5019120号 片山津温泉旅館協同組合
- 和倉温泉 第5019121号 和倉温泉旅館協同組合
- 加賀友禅 第5021579号 協同組合加賀染振興協会
- 金沢箔 第5024671号 石川県箔商工業協同組合
- 九谷焼 第5027414号 石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会
- 山中温泉 第5027415号 山中温泉旅舘協同組合
- 輪島塗 第5027991号 輪島漆器商工業協同組合
- 粟津温泉 第5029303号 粟津温泉旅館協同組合
- 大野醤油 第5042208号 大野醤油協同組合
- 能州紬 第5045773号 能州紬振興協同組合
- 美川仏壇 第5053375号 美川佛壇協同組合
- 加賀蒔絵 第5068224号 金沢漆器商工業協同組合
- 小松瓦 第5072125号 石川県瓦工業協同組合
- 加賀野菜 第5078472号 金沢市農業協同組合
- 加賀太きゅうり 第5078473号 金沢市農業協同組合
- 加賀れんこん 第5078474号 金沢市農業協同組合
- 能登牛 第5084827号 全国農業協同組合連合会
- 能登大納言 第5115346号 珠洲市農業協同組合、おおぞら農業協同組合、町野町農業協同組合
- 沢野ごぼう 第5398508号 沢野ごぼう事業協同組合(七尾市)
- 能登丼 第5459266号 能登丼事業協同組合(石川県)
- 能登ふぐ 第5823929号 能登ふぐ事業協同組合
- 湯涌温泉 第5928255号 金沢市湯涌温泉観光事業協同組合
- 小松うどん 第6010422号 特定非営利活動法人小松うどんつるつる創研
- 加賀ぶどう 第6083493号 加賀農業協同組合
- 能登米 第6096918号 おおぞら農業協同組合
- 能登棚田米 第6096919号 おおぞら農業協同組合
- 加賀棒茶 第6219164号 石川県茶商工業協同組合
- 輪島塗 第6222099号 輪島漆器商工業協同組合
- 高松ぶどう 第6505700号 石川かほく農業協同組合
- のとキリシマツツジ 第6689855号 特定非営利活動法人のとキリシマツツジの郷
- 能登とり貝 第6715257号 石川県漁業協同組合
- 山中塗 第6780971号 山中漆器連合協同組合
石川の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度ですが、石川県では令和6年4月時点で地理的表示の登録は3件あります。
- 加賀丸いも 平成28年9月7日 石川県能美市及び石川県小松市
- 能登志賀ころ柿 平成28年10月12日 石川県羽咋郡志賀町旧志賀町区域
- いしり・いしる 令和6年3月27日 石川県輪島市、珠洲市、七尾市、能登町、穴水町及び志賀町
また、国税庁長官が指定した酒類の地理的表示(GI)が石川県に1件あります。
白山 平成17年12月22日 石川県白山市 清酒 白山酒造組合
石川の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品を指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は石川県には10件あります。
- 加賀友禅 染物 協同組合加賀染振興協会
- 九谷焼 陶磁器 石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会
- 輪島塗 漆器 輪島漆器商工業協同組合
- 山中漆器 漆器 山中漆器連合協同組合
- 金沢仏壇 仏壇 金沢仏壇商工業協同組合
- 七尾仏壇 仏壇 七尾仏壇協同組合
- 金沢漆器 漆器 金沢漆器商工業協同組合
- 牛首紬(うしくびつむぎ) 織物 石川県牛首紬生産振興協同組合
- 加賀繍(かがぬい) その他の繊維製品 石川県加賀刺繍協同組合
- 金沢箔 工芸材料 石川県箔商工業協同組合
石川の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | 美川のふぐの子糠漬 美川商工会令和3年 小松うどん NPO法人小松うどんつるつる創研令和4年 白峰堅豆腐 白峰観光協会令和5年 かましいりこ 特定非営利活動法人白峰まちづくり協議会令和5年 |
近代 | |
未来 |
地理的表示(GI)紹介動画(地理的表示白山編 ENG)、8:21
石川のブランドマーク
石川ブランド認定製品
白山・清酒地理的表示(GI)マーク
石川県は県内の中小企業者等が開発又は改良した製品のうち、新規性や技術の独自性等において優秀で、ブランド化できる可能性が高いと認められる製品を「石川ブランド製品」として認定しています。 プレミアムとグッドの2種類の認定方式があります。